LOCAL
産地の続くを
支える
食品本部では、“産地の「続く」を支える”を合言葉に持続可能な営農の実現を目指しています。
国内のコメ生産現場では、人材の確保、資材費の高騰、高額な農業機械、気候変動など様々な課題が山積しております。我々は生産者の方々が安心してお米を作り続けることができるように、課題解決に必要な機能を持つ企業と手を組み、山積する課題の解決に向けて取り組んでおります。
ヤマタネ食品カンパニーの役割
産地課題
- 所得
- 稲作農家の
収益構造改善 - 人財
- 農業従事者の減少
- 環境
- 耕作放棄地の拡大
- 魅力
- 地域コミュニティの衰退
機能
- ヤマタネ
- ショクカイ
- ブルーシード新潟
- 出資先・業務提携先企業※
- マッチング機能
- 販売・開発機能
- マザー工場(旗艦工場)
- 環境負荷低減
- 原料調達機能
- コンサルティング機能
- 物流機能(SCM)
市場課題
- コメの需給ギャップ
- 世界的食糧危機
- フードロス対応
- 加工品市場対応
- 環境保全対応
- 和食文化衰退
課題解決に向けた
ヤマタネの取組み
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産地課題の解決
- 所得の向上
- 環境負荷低減
- 地域の活性化
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生産課題の解決
- 食品工場としてのサービス力向上
- 物流の効率化と管理体制強化
- 環境問題への貢献
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市場課題の解決
- 国産農産物の海外輸出
- 簡便・健康志向商品開発
- 商品価値の創造
2031年の目標
社会の課題解決 「産地の続くを支える」
産地課題解決への取組み
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多収品種の普及拡大による生産者の収益向上に向けた取組み
多収品種とは代表的な品種である「コシヒカリ」や「あきたこまち」等より、多肥栽培において10a(1,000㎡)あたりの収量で比較したときに、1~2俵(60㎏/俵)多く収穫できる品種のことで、各パートナー産地と普及拡大に取り組み、10aあたりの収益性向上を目指しております。
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中干し延長による生産者の新たな収益源創出及び環境負荷低減への取組み
中干しとは水稲栽培において広く行われている水管理作業で、分げつ期の後期に一時的に水田から水を抜いて干すことを言います。
中干しを延長することにより、根の発達を促したり、過剰な分げつを抑制する他、水田でのメタンガス発生を抑制する効果があります。
中干し期間を過去2年間の平均日数より7日間延長し、その期間で削減できたメタンガス排出量をクレジット化することで、生産者の新たな収益源の創出及び環境対策として、産地への提案を行っております。 -
人材派遣による人手不足の解消、農業DX・IoTを活用した省力化への取組み
農業従事者の高齢化による産地での労働者・後継者不足により、2030年前後にはコメの需給バランスが逆転(供給<需要)することが考えられるため、人材不足、生産性向上の両面から生産者をサポートすることを目指しております。
労働者不足への対応として、一次産業への特定技能の外国人材派遣を行っているYUIME株式会社と各産地での人材登用に向けて取り組んでいます。
また、労働者不足への対応だけではなく、農業IoTセンサーを用いた効率的な栽培体制を構築し、農作業の省力化を図っております。
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産地紹介
米どころといわれ日本でも代表的な米産地である「宮城県」「秋田県」「新潟県」の中で、当社が長年取引を行っている4JAから、「ヤマタネとの取り組み」について伺いました。
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JA新みやぎ(宮城県)
当組合は、2019年1月にJAみどりの・JA栗っこ・JA南三陸・JAあさひな・JAいわでやまの5JAが合併し、組合員農家の農業所得向上と生産拡大、地域の活性化に全力で取り組み、「地域に必要とされるJA」「合併して良かったといわれるJA」「新時代を拓く挑戦するJA」を目指しています。
エリア面積は2,516㎢と宮城県の三分の一を占め、世界農業遺産に認定された「大崎耕土」をはじめ、「栗原耕土」、「黒川耕土」等、肥沃な穀倉地帯が広がり、全国でもトップクラスのコメ販売高を誇ります。
ヤマタネとは、多収穫米の取り組みや中干延長の取り組みを開始し、食と農を通じた豊かな未来を創造するとともに、次代につながる持続可能な地域社会の実現を共に目指しています。 -
JA秋田ふるさと(秋田県)
当組合は、秋田県南部の内陸部に広がる横手盆地の中央部に位置し、横手市と美郷町の一部を含む地域です。
東は奥羽山脈沿いにりんごを中心とする樹園地が連なり、西の出羽丘陵地帯では草資源に恵まれ畜産が振興されています。
中央から西部にかけては奥羽山脈系を水源とする雄物川流域に水田を主体とする肥沃な耕地が展開され、県内随一の複合農業地帯となっております。
お米において、ヤマタネとは「あきたこまち」を中心に取引を行っており、その他差別化を図る取り組みとして、消費者へより安全・安心なお米をお届けするために農薬使用回数を従来の半分に抑えた「エコライス」の取扱推進を行っております。
また、ヤマタネに加え、その先の実需者とも連携し、「消費者の求めているお米づくり」にも取り組んでおります。品種や生産方法などから検討を行い、産地・卸・実需者が「三位一体となったチーム体制」を構築し、消費者に安全安心かつおいしいお米を安定供給してまいります。 -
JA新潟かがやき(新潟県)
当組合は、2022年4月にJA北蒲みなみ・JAささかみ・JA新津さつき・JA新潟みらい・JA越後中央の5JAが合併し、「つながることで、支え合う」を合言葉に、組合員・利用者の皆様とのつながりを大切にし、事業活動を通じて食と農を基軸とした持続可能な農業と暮らしやすい地域社会の実現を目指しています。
当組合の管内は日本有数の河川である信濃川・阿賀野川の豊かな水源に恵まれた穀倉地帯で、日本海を望む美しい海岸線から、福島県の県境まで広大で様々な立地を活かし、園芸生産が盛んな地域、環境保全型農業に取り組む地域、花木生産が盛んな地域等があり、多種多様な農産物が生産されています。
ヤマタネとは、合併前の旧JA越後中央時代から管内に研修圃場を設け、生産者との交流の場を創出したりと長年にわたりよりよい米づくりのため相互に発展的な取り組みを継続しております。今後も、ヤマタネとの連携を強化していき、消費者ニーズに合わせたお米づくりを行ってまいります。 -
JAえちご中越(新潟県)
当組合は、2023年2月にJA越後ながおか・JA越後さんとう・JAにいがた南蒲・JA柏崎の4JAが合併し、経営理念である「ともに支え合い、地域と農業を未来へつなぐ」に向けて、農業・地域・JAの3本柱で互いに支え合いながら未来につなげる事業を進めております。
管内はだ❝日本一の米どころ❞新潟県のど真ん中に位置し、雄大な山々から日本海にまで広い土地を有し、各地の多彩な風土が作り出すコメや野菜・果物などの個性豊かな農作物が魅力で、日本三大花火として知られる「長岡まつり大花火大会」や「ぎおん柏崎まつり海の花火大会」なども有名です。
ヤマタネとは、「コシヒカリ」の取引や多収品種の取り組みを行っており、消費者のニーズに合わせたお米作りを行っております。
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産地との交流
年に2回、持続可能な農業の実現に向けて、パートナー産地・提携先企業を参集し、産地振興を目的にイベントを開催しております。
また、毎年当社の新入社員をパートナー産地にて受け入れていただき、田植え・稲刈りの実地研修を行っております。 -
市場課題解決への取組み
ユーザー様との取組み
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量販店・百貨店様への取組み
品揃え、陳列方法、販売促進方法等、売場作りをする上で考えなければならないことは多岐にわたります。
ヤマタネでは、それらを総合的に組み合わせ「活気」のある売場をお客様にご提案させていただきます。
消費動向や産地情勢などに対して常にアンテナを張り、創業以来長年積み重ねてきた当社のノウハウを活用し、商品提案や売場全体の提案を行います。
データ分析をもとに商品構成や価格構成を再検討し、関連商品を含めた米売場の「トータルコーディネーター」として、ヤマタネはお客様に貢献いたします。-
01データ分析
市場調査や販売実績をもとに、消費動向やトレンドをいち早くつかみ取り顧客需要を分析します。
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02価格構成、商品提案、
商品構成の再検討分析したデータをもとに、商品や価格の構成を導き出し、顧客需要に沿った商品提案を行います。
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03売場作りの提案(POP棚割り)
ユーザー様が選択する戦略に応じて、もっとも効果的な売場提案を行います。また、お米だけではなく関連商品も含めた売場のトータルコーディネイトを行います。
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04商品開発
当社関連企業と連携し、市場ニーズに対応した新たな商品開発を行います。
お米から加工食品まで様々なご要望にお応えいたします。
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業務用実需者様への取組み
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その1
産地との連携
当社では、実需者様と産地を結び付け年間あるいは複数年にわたって、安定的に原料供給を行っていけるような仕組み作りをご提案させていただきます。
今後、米穀業界が変化を遂げていく中で「産地との連携」を重要な要素と捉えておりますので、当社が実需者様と産地の架け橋となり、両者のwin-winな関係を創出してまいります。 -
その2
商品提案
業務用では、「おにぎり」「寿司」「丼」等様々な用途がございます。その中で当社は、各用途に最適な商品のご提案をさせていただきます。単一銘柄はもちろんのこと、ブレンド米においても単一銘柄以上に用途に適した銘柄の組み合わせをご提案いたします。
また既存品種に捉われず、希望の用途に適した新品種のご案内も行っております。 -
その3
環境配慮の取り組みへの参画
当社では地球環境にやさしい工場(印西精米センター)で精米することにより、ユーザー様の環境配慮のお取り組みに寄与することが可能です。
当社協力企業とも連携の上、生産工程から製品まで様々な環境配慮に関するニーズにお応えいたします。
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産地を交えた取組み
実需者と生産者のマッチングを促進
ヤマタネでは、今後を見据え実需者と生産者双方のニーズを満たしてく取り組みとして、多収穫米の作付を産地と共同で行っております。当社が双方のニーズをマッチングさせ、当社が卸として間に入り安定供給を行うことで、実需者と生産者をwin-winの関係に築き上げます。
当社では、東北地方を中心に「萌えみのり」、関東北陸地方を中心に「あきだわら」という多収穫米品種を作付けしております。この多収穫米の取り組みは
2008年から業界を先駆けて行っており、実績を積み重ね、ご利用されているお客様からは高い評価をいただいております。
生産課題解決への取組み
安全安心環境の取組み
ヤマタネでは、「安全安心」なお米をお客様のもとへお届けするため、原料玄米の仕入から商品の出荷まで、徹底した品質管理・生産体制を整えております。
同時に、印西精米センターは省エネルギー設計と太陽光電力の活用、各種リサイクルの取り組みを推し進め、「日本で最も環境にやさしい精米工場」として、社会に貢献してまいります。