星峠の棚田で稲刈りイベントを開催しました 実りの秋を肌で感じる1日

株主優待

星峠の棚田で稲刈りイベントを開催しました 実りの秋を肌で感じる1日

9月27日(土)、新潟県十日町市にある星峠の棚田で株主の皆様向けの「稲刈り体験イベント」を開催しました。5月の田植え体験に引き続き、2024年9月末日時点でヤマタネの株式を1,000株以上保有していただいている株主の方をご招待。春とは違った景色を楽しみながら、「実りの秋」を体感していただきました。

目次

    地元野菜をふんだんに使用したお弁当で腹ごしらえ

    稲刈り体験に向かう前に、集合場所でランチをいただきます。

    まずはじめに、株主の皆様へ社長の河原田よりご挨拶をさせていただきました。
    「棚田での田植え・稲刈り体験を、株主優待で提供する企業は、おそらく世界中でヤマタネのみです。しかも、今年が記念すべき第一回目の開催ですから、今ここにいらっしゃる皆様は、ヤマタネにとって非常に大切な株主様です。本日はご参加いただき本当にありがとうございます。実際に体験していただいて初めて分かることもあると思います。来年以降も本イベントは継続していきます。
    また、これも当社初の取り組みとして「日本の棚田フォトコンテスト」を現在開催中でございます。この後向かいます星峠の棚田の風景を写真に残していただき、皆様もぜひご応募ください。他にも棚田保全施策について、色々な検討をしています。ぜひお楽しみにしていただければと思います。

    次に、当日のランチを用意していただいた地元の皆さんにお話を伺います。
    ご自身が育てている野菜の種類やその野菜をどんな料理にすることが多いか、などのご紹介していただきました。
    茄子を育てていらっしゃる方が多く、麻婆茄子や焼き肉のたれ炒めなどで調理されているとのこと。

    質問コーナーでは、株主様から「最近、各地で熊の出没についてのニュースを耳にしますが、この辺りには熊は出るのでしょうか?」との質問。近隣での目撃情報はないとのことでしたが、他の集落では出没も確認されているそうです。

    獲れたばかりの新米「魚沼産コシヒカリ」、地元の銘柄豚である妻有ポークの豚汁、地元で獲れた野菜がふんだんに使われたおかずがたくさん入ったお弁当。
    四角豆、糸うり、蓮いもなど、都内ではなかなかお目にかかれないような食材も使われていました。筆者個人的には、「糸うりの炒めなます」がさっぱりとしていて、食感もシャキシャキとしていておいしかったです!

    腹ごしらえの後は、いよいよ稲刈り体験に出発です。

    いざ稲刈り体験へ!

    圧巻!広がる棚田に思わず歓声も

    5月の田植え体験の日はあいにくの雨でしたが、今回は天候にも恵まれました。展望台からの景観は圧巻で、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

    今回の稲刈りは、田植えを行った圃場と同じ場所で行いました。4か月前に自分たちの手で植えた稲の手刈りを体験します。

    周囲の圃場では、緑色の圃場もいくつか見られます。降雨量が少なかったことによる水不足や、場所によっては日照不足などの影響があり、生育が遅れている圃場もあったそうです。

    そのような状況で、今回稲刈りをさせていただく圃場は、水源も近く、日当たりも良好だったことから出来がかなり良いとのことでした。

    期待に胸を膨らませながら、圃場に向かいます。

    ▲ 植えてから約2か月経った8月の様子
    ▲ 出穂した9月上旬の様子

    NPO法人 越後妻有里山協働機構の方に鎌の使い方、刈った稲の束ね方を教えていただき、いざ挑戦―――。

    棚田は、立地的な条件から大型機械での作業が困難です。田植え体験の際も手植えを体験していただきましたが、今回の稲刈りも鎌を使った手刈りで実施しました。

    刈り取った稲を2、3束ごとに藁を使って束ねていきます。刈り取り自体は難しくないようでしたが、束ねる作業に苦戦する方が多く見受けられました。緩いとほどけてしまい、きつく引っ張ると藁が切れてしまい・・・。稲刈りは初体験という参加者が多く、慣れない作業に戸惑いながらも作業を進めていきます。

    ▲ 筆者も挑戦ましたが、何度も藁を切ってしまい、苦戦しました...
    ▲ 横一列に並び、みんなで刈り取っていきます
    ▲ 慣れてくると徐々にスピードアップ!

    稲刈りが終わったら、今度は「稲架(はさ)掛け」を行います。刈り取った稲を「はさ」と呼ばれる木製のハシゴ状の道具に掛け、天日と自然の風でじっくりと乾燥させる伝統的な方法です。

    ▲ 刈り取りが終わった場所に稲架(写真中央)を組み立て、収穫した稲をかけていきます

    現代では乾燥機を使用して短時間で乾燥させる方法もありますが、脱穀前の稲穂を天日でじっくり乾燥させることで、稲の栄養分が籾に移動し、アミノ酸が増加してうま味が増す「後熟」が促進されることで、より美味しくなるとされています。また、ゆっくり乾燥させることで米粒へのストレスが少なく、割れ粒の発生や品質の低下が抑えられ、粘りやつや、香りも向上するとされています。

    株主の方々に突撃インタビュー!

    今回の株主優待の田植え稲刈り体験にご参加いただいた理由や感想をお伺いしました。

    • 「中山間地の荒廃については、ニュースなどで知っていた。企業として棚田保全活動に取り組まれているのは素晴らしいと思う」
    • 「初めての体験だが、意外と楽しい」
    • 「田植えも楽しかったが、出来たものを収穫できる稲刈りはさらに楽しい」
    • 「子どもの思い出や体験になればと思い、応募しました。田植えも稲刈りも楽しませていただきました」
    • 「田植え稲刈りともに初体験で、ともに楽しい思い出ができました。棚田のこと、お米のことなど、勉強になりました」

    今回の稲刈り体験は、天候にも恵まれ、自らの手で植えた稲を収穫することができました。
    都内ではまだまだ暑い日が続いていた9月末、秋の訪れを体感した1日になりました。

    本イベントは来年も引き続き実施予定です。皆様のご参加をお待ちしております!

    ▲ 作業が終わった後に参加者の皆様と集合写真を撮影
    ※肖像権に配慮し、画像を一部加工しております