TOP MESSAGE
トップメッセージ
ヤマタネは2024年7月に創業100周年を迎えました。創業者である山﨑種二が廻米問屋
を開業してからさまざまなチャレンジを繰り返し、現在では物流、食品、情報、不動産の事業を展開する企業グループに成長しました。
100年の歴史のなかで培ってきた信頼のネットワークを有するヤマタネグループには、大きな可能性が広がっています。食と物流を中心とした事業分野に留まることなく、さまざまな社会課題解決に取り組み、さらなる企業価値向上を目指してまいります。
これからの100年も創業者が大切にしてきた「信は万事の本を為す」を企業理念として守り続け、ヤマタネグループを取り巻くすべてのステークホルダーの皆様と共に社会に貢献する力を生み出し、社会から信頼される企業グループを目指してまいります。

株式会社ヤマタネ
代表取締役社長
河原田 岩夫
多様な⼈財が集い、社会に貢献する力を生み出す
持続可能な社会の実現に向けて社員全員と価値を共有するヤマタネグループは、「多様な⼈財が集い、社会に貢献する⼒を⽣み出す」をパーパス(存在意義)としています。私たちは事業活動を通じて豊かな社会の実現に貢献したいと考えています。パーパスの実現に向け、社員に果敢な⾏動を起こす勇気を与え、全員がワクワクしながら、さまざまな社会課題にチャレンジできる職場環境を作り上げ、社会にとって不可⽋な存在になることを⽬指します。
信頼のネットワークを基盤にイノベーションを追求する
事業間シナジーを創出し、さらなる成⻑を⽬指すヤマタネグループには、「信は万事の本を為す」という企業理念の下、100年の歴史のなかで培ってきた信頼のネットワークがあります。物流事業では⼤⼿企業の荷主様から⻑年にわたりお取引をいただいており、⾷品事業においても産地から厚い信頼を得ています。この信頼のネットワークを基盤としながら、創業時の精神に⽴ち返り、社会課題の解決に向けた新たなチャレンジを⾏ってまいります。
既存の事業ポートフォリオにとらわれず、社会のニーズに応じて新しい事業領域に挑戦したり、他社とのオープンイノベーションを進めることでチャレンジ精神あふれる企業⽂化を醸成し、失敗を恐れずに変革を追求してまいります。
事業間シナジーを創出し、さらなる成長を目指す
2025年4⽉にスタートした中期経営計画「ヤマタネ2028プラン」では、⻑期ビジョン「ヤマタネ2031ビジョン」で掲げた「物流と⾷の流通を通じ、より豊かな社会づくりにチャレンジしていく」の実現に向け、カンパニー制の導⼊による事業別の収益管理や、事業間シナジー創出を通じた収益性のさらなる向上に取り組んでおります。
カンパニー制の導⼊は、経営⼈財の育成と権限委譲を通じた機動的な意思決定による事業運営のスピードアップを⽬的としたものです。また、事業間シナジーを創出すべく、各カンパニー主導で新規事業開発を⾏うとともに、他社とのオープンイノベーションも含め、全社的な中⻑期戦略の観点から事業間の連携を推進していきます。
「ヤマタネ2028プラン」の3か年においては、「物流」×「⾷品」のシナジー効果を最⼤化することに注⼒し、食品事業における最適なサプライチェーン構築による競争力向上に加えて、農産物を中心とした「食品」の物流プラットフォームの構築および提供を目指します。

持続可能な農業の実現に向けて
⽣産地と⾷卓をつなぐパートナーとして、持続可能な農業の実現にも取り組んでいます。産地の活性化と収益性の向上を図るため、新しい技術を導⼊してコメの⽣産効率を上げるとともに、環境に配慮した農業の推進や若い世代の農業参⼊⽀援に取り組んでおります。さらに、副産物の活⽤や環境クレジットの創出など、多⾓的な収益源の確保を⽀援してまいります。
社員全員と価値を共有する
創業100周年を機に、当社グループ社員を対象とした譲渡制限付株式報酬制度を導⼊し、ヤマタネグループの全社員が株主となりました。業績向上が直接社員の利益につながる仕組みを作ることで、株主様と社員の利害を⼀致させるとともに、社員のモチベーションを⾼めています。経営参画意識を醸成し、より⻑期的な視点での経営判断を促す⼈的資本の拡⼤を期待しています。多様な⼈財が⼿と⼿を取り合いながら価値を共有し、⼀体となってステークホルダーの皆様の期待に応えてまいります。
“「続く」を支える。”
ヤマタネグループは、ステークホルダーの皆様の「続く」を⽀えることで成⻑してまいりました。私たちの事業はいずれも社会⽣活に不可⽋なものです。急速に世の中が変化するVUCAの時代にあっても、社会と人々の「続く」を⽀えていくために、新たな100年に向けてさまざまな挑戦を始めています。2024年10月にヤマタネグループ役職員が大切にする価値観を制定しました。
『挑戦を楽しむ』 『チームの力を信じる』 『“ありがとう”を繋げる』
ステークホルダーの皆様には、企業理念である『信は万事の本を為す』を土台に、大切にする価値観を実現し、パーパスを確かなものとしていく私たちを引き続きご⽀援およびご理解をいただければ幸いです。
第二の創業期
私たちは現在、未来を見据えた『第二の創業期』を迎えております。この新たな一歩を踏み出すにあたり、創業時の精神を大切にしつつ、社員一人ひとりが挑戦と革新を重ね、新たな価値を創造してまいります。今後とも皆様のご期待にお応えできるよう、全力を尽くして取り組んでまいります。
略歴
1986年4⽉、住友銀⾏(現‧三井住友銀⾏)⼊⾏、各地で法⼈営業部⻑を務める。2019年同⾏専務執⾏役員、三井住友フィナンシャルグループ専務執⾏役員就任。2022年5⽉ヤマタネに⼊社、副社⻑執⾏役員経営企画担当。
2024年6⽉より現職。